Hotspot Shieldのレビュー

レビュー概要

HotSpot Shieldは、米国企業AnchorFreeによって開発された人気のVPNサービスです。6億5000万人のユーザーを抱え、70ヵ国以上に3200ものサーバーを所有しています。ダウンロード速度とアップロード速度の両方を向上させるためのデータ圧縮能力を含め、 Hotspot Shieldには利点が多数あります。悪意のあるウェブサイトを訪問した場合には、警告を出しすぐにブロックしてくれます。また、高速で優れたユーザー体験も提供します。 ただ一方で、プライバシーポリシーはそこまでこだわっておらず、オンラインで完全な匿名性を求める人にとっては残念な点かもしれません。

プライバシーと匿名性

これはおそらくHotspot Shieldの「アキレス腱」とも言うべき弱点で、何年にもわたりプライバシーの問題を追及されています。Hotspot Shieldでは、接続ログと一部の個人情報が保管されます。Hotspot Shield側は、これはほとんどの場合品質保証を目的としたものだと主張しています。とはいえ、米国拠点の会社なので、米国政府がこの情報の開示を要求したらそれに従う以外の選択肢はありません。これが問題になるのはわかりますよね。また、他のVPNサービスでは複数の暗号化プロトコルを使いますが、Hotspot Shieldは単一のプロトコル、AES 256ビット暗号化のOpenVPNで運営しています。もちろん、OpenVPNは暗号化において最強と言えるものではありますが、プロトコルの選択肢がもっと多くあってほしいところです。

速度と安定性

Hotspot Shieldは、Ooklaの速度テストで専門家から「世界最速のVPN」いう評価を受けており、これは公式サイトにも表示されています。 このテストは長距離接続における速度変化を測定するもので、他のVPNは事実上42.5%速度が低下する残念な結果となった一方、Hotspot Shieldはダウンロード速度が26.2%以上速くなったという結果が出たのです。当サイトでも独自のテストを行い、米国、英国、欧州、アジアの複数のサーバーを試しました。そのテストでHotspot Shieldは素晴らしいダウンロード速度を出し、それぞれ29.3 Mbps、92.5 Mbps、93.4 Mbps、81.00 Mbpsを記録しました。欧州とアジアのサーバーにおいて、ほとんどのVPNサービスより速いと言っても過言ではありません。

プラットフォームとデバイス



Hotspot Shield VPNは、Windows、Mac、Android、iOSなどのすべての主要プラットフォームに対応していますが、自社所有のCatapult Hydraプロトコルを必要とするので、ルーターで手動設定ができず、またLinuxで動作しません。拡張機能は、ChromeとFirefox向けのものがあります。コンピューターとモバイルデバイスを含めて最大5台のデバイスで同時接続が可能です。ほとんどのユーザーには十分な性能だと言えるでしょう。

サーバーロケーション

Hotspot Shieldは現在世界70ヵ国以上に3200以上のサーバーを展開しており、ユニークなコンテンツが待つ新しい世界にユーザーを導いてくれます。世界のどこにいても、現在地に一番近いサーバーに接続して最速の接続が利用できます。



カスタマーサービス

レビューサイトでは、Hotspot Shieldの速さと美しいインターフェースに高い評価がついていますが、残念ながらカスタマーサポートに関して肯定的なレビューはひとつも見つかりません。現時点では、サポートサービスはベーシックな問題に対するよくある質問ページのほかに、トラブルシューティングの情報とガイドが利用できます。それで解決できない問題がある場合には、チケットシステムを使ってサポートチームに連絡しなければなりませんが、対応はひどいと有名です。以前はライブチャットサポートがなくサービスの価格に見合っていませんでしたが、ユーザーの不満に耳を傾けたのか、現在はヘルプページにリアルタイムのライブチャットが追加されています。登録したメールアドレスとパスワードでログインするだけで利用できます。

価格設定

Hotspot Shieldは、他のVPNサービスと比較するとかなり高額で、月間プランでは月12.99ドルです。長期で使用するとよりお得となり、1年のサブスクリプションは月6.99ドル、3年プランでは月2.99ドルです。 残念ながら無料版はなく、無料トライアルもありませんが、45日間という気前の良い期間で返金保証を提供しています。